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建築家の日々- 北海道建築から学ぶ

Posted on 2016-09-04

一般社団法人新住協の年に一度の総会に参加してきました。今年は札幌支部主催です。会員さんの話、
代表理事である鎌田先生からの講義、理事である西方先生からの講義、そして、今回は札幌市内におけ
る実例をバスで見学を回ってみる機会がありました。

軽井沢は寒冷地であり、寒さについては、新住協のデータですと、北海道とほぼ同じと位置付けている
ので、実例を見たことは大変参考になりました。ただし、北海道と軽井沢では、各種許認可の取得に
必要な省エネ基準や計算も異なり、また、日射時間、太陽高度も異なるため、そのまま断熱性能を採用
してよいかと思うとそうではないと考えており、地域にあった考え方で計画していく必要があります。

壁は厚くすれば断熱性は高くなりますが、コストの問題、デザインの問題、細かい納まりについては、
常に意識を高くして設計を進めなければなりません。コストについては、新住協でも意識が高く、鎌田
先生からも提案があったり、各社の様々な工夫を聞くことができました。
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また、この総会とは別に、個人的に、北海道の建築家による事例を見たく、2軒建築を見て回りました。
建築家/上遠野徹設計の「札幌の家」、建築家/アントニン・レーモンド設計の「聖ミカエル教会」です。
厳しい寒冷地という環境、1.5mの積雪などに対して、どのようにデザインと性能を融合させていたか
体験を通じて学ぶことができました。

行帰りの新幹線と飛行機、滞在中のホテルで、新しいプロジェクトのスケッチをしていましたが、この
経験が明らかに影響を出ていたと思います。足を運んで、身をもって体験することは大切ですね。
ライプツィヒ工芸高等師範学校の校訓で、私の好きな建築家である宮脇檀さんの住宅設計塾の学習方針
である「眼を養い、手を練れ」という言葉がありますが、わかりやすく、このような体験の大切さを常に
意識させてくれる良い言葉だと思っています。

さて、次は、どの建築を見にいこうか・・・っと思う今日この頃です。
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その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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