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軽井沢の建築家の日々-目黒市役所と山田守邸

Posted on 2017-04-24

先日、打合せの合間を使って、建築家/村野藤吾氏による目黒市役所の見学ツアーに参加してきました。村野藤吾氏設計の建物はたくさんありますが、日生劇場、箱根プリンスホテル、京都ウエスティンホテル内にある佳水園、長野県内ですと、小諸市にある小山敬三美術館、原村にある八ヶ岳美術館などです。以前は、千代田生命本社ビルとして使われており、その後、市役所機能とするため失われた意匠もありますが、随所にこだわりのある意匠が残っており、設計者としての建築へのアプローチ方法について、学ぶことができました。

その後、次の打合せ前にちょうどよい時間があったので、表参道にある建築家/山田守氏の自邸見学会へ。山田氏の代表作品は、京都タワービルや日本武道館などです。内部撮影禁止でしたが、階段をあがって広間に入るとLより少し開いた平面の効果が効いて、二室の関係の距離感と二室からみる庭への視線が見事でした。庭に面しての大きなガラス面は、鈍角部分は曲線となっており、優しさを感じました。また、敷地の高低差や築山、階高(1階天井高)などをうまく利用して、庭が二階のフロアでも近くに感じ、庭と内部の関係を魅力につくりあげており、都内ですぐ隣が道路であることを忘れるくらい良い環境ができていました。

どちらも良い建築でした。今後も大切に使われより良い形で後世に残って行ってほしいです。

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その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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