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目を養う建築旅へ・・・その3

Posted on 2018-11-01

前回の建築旅レポートの続きで、最終回としてのその3です。

◇土門拳記念館
1983年に開館した、建築家/谷口吉生設計です。この記念館で1984年に優れた建築を表彰する吉田五十八賞を受賞されています。谷口吉生さんの作品の中でも、東京上野にある「国立博物館法隆寺宝物館」、石川県金沢市にある「鈴木大拙館」は好きな建築で、良い建築体験した記憶が残っています。今回訪れたこの土門拳記念館は、湖の中の横に建つ記念館。水の領域が中庭まで入り込んでおり、閉ざされた大きな展示室から小さな展示室へ移動する時に、この中庭の横を通るように平面が構成されています。通路からはスリット壁を通して、ゆったり流れる水とともに、下りスロープで進み、次の展示室へ行く直前に、湖に飛び出した空間に水と一緒に入ります。そして、小さな展示室の先には、森への大きな開口部があります。展示内容、湖、森という要素が建物の形と窓でうまく絡み合っている素晴らしさ、良い建築の力をしっかり感じました。住宅や別荘において、こういった事を大事にしておりますので大変勉強になる見学となりました。

◇山居倉庫
山形県酒田市の港近くにシンボルとして建っており観光雑誌でもよく目にします。明示26年に建てられた米保管倉庫で、NHK朝ドラ「おしん」のロケーション舞台になったようです。この美しい切妻屋根とケヤキ並木を見たく、ここまで足を運んでしまいました。ケヤキ並木は、夏の高温防止のために配されました。建物そのものは、二重屋根になっており、ケヤキ並木に面した黒い板壁の内側には漆喰の壁があります。そして、この板壁の下には通気口があった形跡があり、いわゆる遮熱壁として存在していたと解釈いたしました。かなりマニアックな視点ですね。黒い壁側の佇まいは、確かに綺麗なのですが、私はその反対面の佇まいがかなり気に入ってしまいました。綺麗な切妻に白い漆喰壁。下屋が佇まいを低く見せ、水平窓、構造も美しい片持ちの張り出した切妻の屋根。何度もこの面を行ったりきたりしてしまいました。こういった佇まい参考にしたいです。
 

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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