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土台敷- モリノス -
Posted on 2019-05-08
連休前に基礎工事を終え、本日から大工さんが土台敷を行っています。基礎と土台の間には、黒い高さ2cmの基礎通気パッキン材を設置しています。弊社の設計する建物では、冬の光熱費削減のために基礎断熱を採用しています。そのため、気密性を重視し、このパッキン材は普段現場には使われない材料です。モリノスの1階には車庫や倉庫、機械室など人が普段いる部屋がないことから、基礎断熱不要としましたので、土台の気密性も不要となります。そこで、今回は、1階の各空間で、木材が常に呼吸し、また置いてあるものが痛まないように空気を動かするために、通気専用のパッキンを配置しています。通気の工法は、基礎の大きな四角い穴をあける方法もありますが、この部材を使うと、基礎に大きな穴をあけなくてよいため、構造的にも有利ですし、施工も容易で間違いがなく、さらに見た目も綺麗なので、良い工法です。なお、砂利の下には、防湿フィルムも敷きこんでいますので、湿気も地面から入ってこないように処置していますので、余分な湿気が1階の倉庫に入ってくることがないように対処しいています。また、今回、一部、シャッターと柱との絡みで製作した鉄骨部材も同時に設置されました。普段見慣れない材料が、次々に設置されています。
敷地内ではチューリップも咲き、春の訪れを感じますね。9日はいよいよ上棟です。設計者としては図面が立体になる瞬間なので、楽しみ、不安、ドキドキ…いろいろな感情があります。