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お盆の建築探訪①

Posted on 2019-08-20

帰省を機に、少し足を延ばして那須高原まで行ってきました。
那須は何度も訪れている地域です。軽井沢のような避暑地ですが、他の避暑地とは違う魅力を感じており、それを感じるため何度も訪れています。今回は、昨年オープンした建築家/石上純也さん設計の水庭見学に訪れました。昔、ここは雑木林であり、その後水田に、さらにその後は、牧草地として長く使われていた場所とのことです。この水庭は、この土地が積み重ねてきた歴史の記憶をこの場に存在する素材で自然に還っていくということが意識されたデザインとなっています。 
木、苔は全て移植であり、池も人工的につくったものではありますが、配置や大きさ、散策路の配置などが細かく設計されており16670平方メートルのこの水庭は、人工的に感じることないうえ、全ての場所で違う感覚を体感できるように設計されておりました。四季折々の変化も楽しみな場所です。

他にも、散策し、鹿の湯の風景の美しさに魅了されたり、内部空間の魅力にひかれているSHOZO CAFEにも訪れ、良い時間を得ることができました。

帰路の途中、久しぶりに大谷石資料館へも訪れました。前回来たときは、6年くらい前。今回、訪れた瞬間、違う場所かと思うほど、整備が進められておりました。以前は、ちゃんとした駐車場すら無く入口の前の砂利に車を停めたような…内部の順路も変わっており、アート作品も多くありました。大谷石の表情の美しさはもちろんですが、今回は、加工痕による美しさの魅力を感じました。表情そのものに歴史が刻まれ、人の姿が見え隠れするそんな素材、美しいですね。

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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