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新住協関東支部研修 in つくば

Posted on 2019-11-22

昨日は、(社)新住協の関東支部研修会のため、茨城県つくば市で開催中の里山住宅博へ行ってきました。本年度より、新住協関東支部の支部長は、弊社が担当しており就任後1回目の研修会となります。

新住協は室蘭工業大学特任教授の鎌田紀彦先生が約20年間、北海道の家づくりに関する技術的な研究開発を進めてきた成果を全国の工務店,設計事務所等への啓蒙・普及活動を行っている団体です。関東支部でも多くの工務店,設計事務所等が新住協仕様の超高気密高断熱の家をつくってきており、住んでいる方々から感動の声もあります。一報で、家づくりは多岐にわたって深いもので、会員各社は断熱以外の技術も、日々研究し、実践しております。

今年度の関東支部では、超高気密高断熱は当たり前に実施しながら、より良質な家をつくるために会員相互が各社で悩んでいたこと(例えば、構造、デザイン、メンテナンス性、空気環境など)を改めて研究、研修することで、さらに力を高めて実践するべきと思い、多岐にわたるような年度計画を立てました。昨日はそんな研修会の1回目です。テーマは「意匠、配置計画、空調」です。

里山住宅博では、地域工務店の多くの家を見ることもでき、さらに著名な建築家の住宅も見ることができ貴重な機会のため、じっくり目を養う時間を設定しました。さらに、座学研修として、東京大学の前真之先生を招いて、「家の配置計画」「作用温度」「日射と暖冷房計画」…つまり暖房や冷房稼働時間をどれだけ減らして消費エネルギーを削減するかという事について、2時間じっくり勉強しました。

座学の内容を一部抜粋しますと、「国が推奨する省エネ最高基準等級4(今の家)の断熱性能では、エアコン暖房しても足元までは暖かくなりませんが、超高気密高断熱の家(新住協仕様の”これから家”など)では、同じ暖房でも足元まで均一に暖かくなる」という事。サーモカメラの画像を見ると明らかでした。私としては、改めて寒冷地での超高気密断熱性能の必要性を感じました。もちろん温暖な地でもです。

新住協関東支部の次回の研修は、年明けに企画しております。また、全国の支部でも魅力的な研修会も実施しております。関東支部としても、他の支部と協力しあっていこうと話をしておりおります。技術者だけでなく、これから家をつくる方、そんな家づくりにご興味のある方は、お近くの支部にご連絡してはいかがでしょうか。何か良い情報を得られるかもしれません。







 

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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